ギャラクシーフォースでの設計ミス

 セガが1988年に発表した「ギャラクシーフォース」は、スーパーデラックスタイプで価格\4,990,000、1プレイ\500という、当時としては破格の大型筐体の体感ゲームだった。

 スーパーデラックスタイプの場合は特に、前後各15度傾斜、左右各335度回転するという豪快な動作が売りであったが、セガの他の体感ゲームシリーズの類に漏れず、稼動耐久性に難があった
 具体的には、その回転部分の配線に充分な保護措置を行っていなかったため、その断線による故障が相次ぎ、オペレータに負担を掛けると共に、稼動率の極端な低下に繋がった
 そもそもの1プレイ\500円という法外な料金設定に、この稼動率の低さがあいまって、スーパーデラックスタイプを導入したオペレータの殆どは、稼動によって儲けを出すどころか、購入/レンタル料金をペイする事さえ出来ないほどだった。多くのオペレータはプレイ料金を\200〜300(2プレイ\500という設定もあった)に、また、さらに\100に下げたりして客足回復による投入資金の回収を図ったが、それでも焼け石に水であった。

 また、オペレータのみならず、プレイヤにまで被害を与えたというのが、このゲームの珍しいところだった。この筐体にはヘッドフォン端子が標準で装備されていたのだが、その回路には適当な抵抗が入れられておらず、実際に使用すると、ヘッドフォンはスピーカが加熱し、やがて、焼けて破損してしまうのだった。
 この件に関しても、セガは不具合自体を認めず、破損されたプレイヤのヘッドフォン(勿論、かなり高価なものもあった)に対する補償も行われなかった



 耐久試験が不十分なのは、セガの体感ゲームシリーズ通しての問題点ではあるが、それ以前に、チェックすれば簡単に分かるようなミスを平然と犯し、それを平然と販売し、不具合を認めないあたり、現在まで続く体質と同じ物を感じられる。


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