ドリム返金に関わる汚さ

 セガ/isao.netはドリームキャストユーザ向けの仮想通貨としてドリムという物を扱っていたが、ドリームキャストに関わるサービスの終了に至って、ドリムの取り扱いを終了する事となった。

 仮想通貨であるから、その取り扱い終了には返金作業が伴う事は当然ではある。QUOカードでの返金というのはともかく、500円単位で切り上げ返金というのを見る限り、一見しただけでは良心的に見えるが、そのユーザへの通告は実に消極的で、isao.netのサイト内にこっそりと掲示されただけだった。
http://isao.net/apweb01/article080407_2.html

 ドリムを使っているユーザはisao.netに連絡先メールアドレスどころか現住所まで登録してある。つまり、isao.net側が重要な連絡だと思っていれば、封書で連絡すべき所なのだが、実際には電子メールでの通知さえ無かったのだ。
 こうした態度に、「実は返金したくない」という悪意が見て取れたとしても全く不思議は無いだろう。
 そもそも、ドリームキャストユーザでisao.netのサービスを利用している人でも、isao.netのサイトを見ることはまず無い。isao.netのサイトには、それぐらいに有用な情報が存在しないからだ。そこにこっそりと重要事項を掲示するあたり、まさに卑怯と言える。

 一方で、ドリームキャストはセキュリティ的に危険な面が有った。
 ドリームキャストは本体内のフラッシュROMに各種ユーザ情報を登録出来るが、故障したドリームキャストをそのまま中古として売ってしまった場合等、それがダダ漏れとなってしまう危険が有るのだ。そして、これはisao.netのユーザ名やパスワードも含まれていたので、少なからぬ被害の元となっていた。中にはisao.netにクレジットカード情報を登録しているユーザもいたので、さらに被害が大きくなっていた場合も有った。

 ドリム返金の際にも、これが問題を起こす事になった。
 返金期間に気が付かずにisao.netに搾取された形になるユーザがいた一方で、中古のドリームキャストから他のユーザの情報でログインし、ドリム返金を受けるという詐欺も多数発生したのだ。

 これ自体はセガ/isao.netの問題では無さそうに見えるが、こうした重要なセキュリティ問題を抱えたドリームキャストを何の説明も無く売っていたセガには責任の一端があるのは間違い無い。



 isao.netは「セガはビジネスパートナーに過ぎない」と主張するが、もともと子会社だっただけあって、汚いやり口はそっくり。
 こっそりと行われたドリム返金だが、QUOカードにまつわる問題は、実はインターネット・アドベンチャーへと続いていく。


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